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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【基礎知識 ⑦|文化的景観】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「基礎知識」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

日本の世界遺産」に関してはこちら ご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー基礎知識 ⑦:文化的景観

◆ 学習のポイント

文化的景観は、従来の西欧的な文化遺産の考え方よりも、柔軟に文化遺産を捉えることが可能になった概念です。ここでの学習のポイントは、文化的景観の3つのカテゴリーを理解することです。

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基礎知識⑦の練習問題

1⃣ 「文化的景観」の3つのカテゴリーのひとつである「有機的に進化する景観」の説明として、正しいものはどれか。

 

① 庭園や公園など、人間によって意図的に設計され創造された景観である

② 社会や経済などの要求によって生まれ、自然環境に対応して形成された景観である

③ 自然の要素が宗教的、芸術的要素などと結びついた景観である

④ 計画的に設計された文化都市など、自然の要素を排除した景観である

 

解答  ② 【難易度:中】

 

 

2⃣ 文化的景観の3つのカテゴリーのひとつである「関連する景観」の説明として、正しいものはどれか。

 

① 人間による意図的な設計や創造と関連する景観

② 景観に関連する法律によって規制を受けている景観

農林水産業などの産業と関連する景観

④ 宗教的、芸術的、文化的要素と強く関連する景観

 

解答  ④ 【難易度:中】

 

 

3⃣ 1992年の文化的景観の採択によって生じた新たな変化として、正しいものはどれか。

 

① 先史時代の遺産の登録強化が減少した

② 景観保護の理念が浸透し、危機遺産の登録数が改善した

③ 従来の西欧的な考え方よりも柔軟に文化遺産を捉えることが可能となった

④ 優れた景観美をもつ自然遺産を、文化的景観として再登録することになった

 

解答  ③ 【難易度:高】

 

練習問題の解説 

▶ 文化的景観

文化的景観1992年の第16回世界遺産委員国で採択された概念です。

文化財や自然の保護において、文化と自然を別々に分けて考えるとができないものがあります。自然に人間が手を加えることで特別なものになったり、自然から影響を受けて人間の文化ができあがったりするものがあります。庭園や公園、農園や宗教的自然、文化や芸術に影響を与えた大自然などは、自然と文化を分けて考えられず、人間と自然が共に作り上げた文化的景観(=自然と人間の共同作品)として保護する必要があります。

文化的景観の採択によって、従来の西欧的な文化遺産の考え方よりも柔軟に文化遺産を捉えることが可能になりました

世界で初めて文化的景観が認められたのは、ニュージーランドの『トンガリロ国立公園』(1993)になります。『トンガリロ国立公園』は、1990年に自然遺産登録された後、自然からの影響を受けた先住民マオリの聖地文化的景観として評価され、1993年に文化遺産の価値を含んだ複合遺産拡大登録されました。

日本で初めて文化的景観が認められたのは、『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年)です。あと『石見銀山遺跡とその文化的景観』(2007年)も認めら合わせて2件になります。

 

◆ トンガリロ国立公園

トンガリロ国立公園はニュージーランドの北島の中央に位置します。

先住民マオリ族の信仰の対象である山岳地帯を保護する目的で設定された国立公園です。

1894ニュージーランド最初国立公園(25,213ha)に、1990にはユネスコ世界自然遺産に登録(登録面積:約796km2)されました。

公園内には、標高1,968mのトンガリロ山(エメラル色に輝く火山湖が特徴)、標高2,291mのナウルホエ山(富士山に似た稜線が特徴)、標高2,797mの最高峰ルアペフ山(2,797 m)などの活火山や死火山がそびえています。

18世紀、探検家ジェームズ・クック(英国人)がニュージーランドの調査以来、英国からの入居者が増加。

1840年に英国の植民地になると、1887マオリ族首長テ・ヘウヘウ・ツキノ4世がはこの土地(2,630ha)を寄進する代わりに、1894年に初めての国立公園として保護されることになった。

1990年、世界遺産に登録されたのは3つの火山の周辺だけの自然遺産であった。先住民マリオの文化は、この3つの火山を信仰の対象だけではなく、地熱利用の料理や食料保存、医療などにも使われており、自然と文化を分けて考えることが困難であるとして、1992文化的景観の概念が世界遺産委員会で採択されると、1993には世界で初めて文化的景観の活が認められ、文化自然複合遺産として拡大登録された。

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(トンガリロ国立公園 ナウルホエ山)

 

▶ 文化的景観の3つのカテゴリー

文化的景観は3つのカテゴリーに分類されます。下表参照下さい。

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終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介  

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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世界遺産検定1・2級公式過去問題集<2020年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。