【1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタの紹介です。】
四十九日が境となります。
突然やってくるご葬儀、その後の四十九日法要。
それらに参列する際の香典袋の表書きで迷われた経験がある人は、少なくないと思います。
香典(こうでん)とは、仏式などのご葬儀で、死者の霊前・仏前などに供える金品をいいます。
香典の「香」の字は、香・線香の代わりに供えるという意味です。
宗教・宗派などで異なりますが、香典は香典袋・不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)に入れて、ご葬儀(通夜あるいは告別式)の際に遺族に手渡されます。
宗教によって違いはあるものの、香典袋の表書きの「御霊前(ごれいぜん)」と「御仏前(ごぶつぜん)」の違いは、一般的には以下の内容となります。
「御霊前」は、亡くなった方の「霊」の前に供えるという意味です。
仏教では、亡くなってから四十九日までは霊の状態にあるとされ、故人に供える香典・供物・供花も同じく「御霊前」となります。
よって、故人が霊の状態に香典をお供えする際は「御霊前」です。
「御仏前」は、亡くなった方の「仏」の前に供えるという意味です。
仏教では、四十九日を過ぎると故人は成仏(じょうぶつ)して仏になるとされ、御霊前ではなく「御仏前」となります。
よって、故人が仏の状態に香典をお供えする際は「御仏前」です。
その境は四十九日となります。
▶ 四十九日法要
仏教では、人が死ぬと四九日間は死者の魂が迷っているとされています。
亡くなった日から七日間ごとに計七回、あの世で故人の生前の罪状の有無を裁く審判があるとされています。
そのため遺族は、故人が成仏(じょうぶつ)できるように読経したり斎戒(さいかい)したりして、いわゆる「追善供養(ついぜんくよう)」します。
そして四九日目に最後の審判が下り、この日をもって魂が家を離れ、「忌明け(きあけ)」の日となるのです。
つまり、四十九日までは、あの世とこの世の間を「霊」がさまよっている状態で、四十九日を過ぎると、「霊」は来世の行き先が決まった「仏」になります。
そのため、四十九日法要を境に香典袋・不祝儀袋の表書きは、通例では「御霊前」から「御仏前」にして使用します。
=== ここまで約350字です ===
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▶ 香典袋の表書きは「薄墨」がマナーです。
香典袋の表書きの文字は、薄墨を使用するのがマナーです。100均の薄墨の筆ペンはお勧めです。
薄墨を用いる理由は、「本来は、墨を摺って濃い文字で書くべきところ、十分に墨を摺る時間もないほど、時間を惜しんで駆け付けた」という意味や、「悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」ということを表し、故人への哀悼の意を表しています。
このような理由から薄墨の使用は、訃報を聞いて駆けつける通夜や葬儀の香典に限られます。初めから予定が決まっている法要などでは、薄墨を使用することは避けましょう。
なお、住所や香典金額は濃い墨の筆ペンやボールペンなどで、しっかり記載することをお勧めします。これは、葬儀後の遺族からの香典返しを用意する際に確認するためで、薄墨は読みづらいこともあり、こちらはしっかりと記載しましょう。
▶ 香典袋(中包み)に縦書きで金額の記入例
縦書きで金額を記入する場合は、一般的には漢数字ではなく、「大字(だいじ)」を使って金額を記載することが多いです。
大字とは、旧字体の漢数字のことで、お札や契約書などに書かれている数字です。
大字は複雑な字なので、金額の誤解や改ざんを防止することが目的です。
香典袋に記入する際は、「金○○圓(也)」と書くことが多いです。
現在では、略式で書くこともあり、最後の「也(なり)」は付けても付けなくても良いようです。
昔からの習慣では、「也(なり)」を最後に付けて、「金○○圓也」と明記することが、正しい金額の明記方法だと言われています。
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まとめ
会社や集会などでスピーチに困ったことはありませんか?
人前で話すことが苦手な人に、1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタを紹介しています。
1分間に話す文字数の目安は300字と言われています。スピーチが不慣れな人は、300字よりも少なめの文字数で準備し、落ち着いて少しゆっくり目に話されることをお勧めします。3分間スピーチの場合は、その約3倍の900字が目安になります。よろしかったらご参考にしてみてください。くれぐれも時間厳守でスピーチ頑張ってください。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。